キャリアコンサルタントとは？
キャリア・コンサルタントとは、就職を希望する人に対して、さまざまな相談支援を行う専門職と規定されています。
勤労青少年福祉法等の一部を改正する法律（平成27 年法律第72 号）により、職業能力開発促進法（昭和44 年法律第64 号）が改正され、平成28 年４月１日より「キャリアコンサルタント」は、平成28年４月より国家資格になりました。
キャリアコンサルタントは登録制（５年の更新）の名称独占資格とされ、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。
受験資格は？
キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験可能です。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者（講習カリキュラムは別表に記載）
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し３年以上の経験を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者
試験機関に関して
キャリアコンサルタント試験は、厚生労働大臣が登録した次の登録試験機関で実施されます。（平成28年４月１日現在）
試験料金
学科試験 8,900円
実技試験 29,900円
キャリアコンサルティング技能士とは？
「キャリアコンサルティング技能士」とは、キャリアコンサルティング技能検定（国家検定）に合格した者を指します。
実務経験年数が受検要件として実務経験年数が設定されています。(2級：5年、1級：10年)
通常、キャリアコンサルティング技能士１級は指導レベル、２級は熟練レベルとされています。
キャリアコンサルタントの登録の更新について
キャリアコンサルタントの登録を継続するためには５年ごとに更新を受けることが必要です。
更新を受けるためには、以下のA及びBの講習を受ける必要があります。
A．キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習につき８時間以上
B．キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な技能の維持を図るための講習につき30時間以上
キャリアコンサルタント資格関連情報
■ １級キャリアコンサルティング技能士 （指導者レベル） 国家検定 212名（平成28年7月31日現在）
■ ２級キャリアコンサルティング技能士 （熟練レベル） 国家検定 7,579名（平成28年9月1日現在）
■ キャリアコンサルタン ト（標準レベル） 民間資格 ⇒ 2016年4月国家資格化 約50,000名
□ ジョブカード登録キャリアコンサルタント 2015年10月よりジョブカード作成アドバイザーに名称変更
※2016年4月より、キャリアコンサルタントは名称独占業務となり、公的資格のない者が名称を使用することはできなくなりました。ただし、業務独占ではないため資格を持たなくてもキャリアコンサルティングを行うことに制限はありません。
※厚生労働省は平成36年までにキャリアコンサルタント資格者10万人を数値目標としています。
キャリア形成支援関連施策の流れ（厚生労働省）
2000 中央職業能力開発協会が、労働大臣に、「キャリア形成」を建議
2001 職業能力開発促進法の改正
a)労働者の職業生活の設計に即した自発的な職業能力開発の促進
b)職業能力評価制度の整備
2001 「第7次職業能力開発基本計画」 キャリア形成支援の手段としてキャリア・コンサ ルティングを位置づけ
2001 キャリア形成支援に関する事業主が講ずべき措置 指針の制定
2002 キャリア・コンサルティング実施のために必要な能力要件を策定
キャリア・コンサルタント５年間５万人養成計画スタート
キャリア・コンサルタント試験(標準レベル)スタート
2006 「第8次職業能力開発基本計画」 職業キャリアの各段階に応じたキャリア形成支援
2008 2級キャリア・コンサルティング技能検定(熟練レベル)スタート
2011 「第9次職業能力開発基本計画」 職業生涯を通じたキャリア形成支援の一層の推進
１級キャリア・コンサルティング技能検定(指導レベル)スタート
キャリア・コンサルタント１０万人養成計画（平成３６年まで）
2012 キャリア支援企業表彰がスタート
2015 改正労働者派遣法 計画的な教育訓練、キャリア・コンサルティングを派遣元に義務 付け
2016 [ キャリアコンサルタント] 国の名称独占 類似表示の禁止
キャリアコンサルタント国家資格試験スタート 8月21日実施、7月6日申請締切
「第10次職業能力開発基本計画」 セルフ・キャリアドッグ導入/キャリアコンサルタ ントの専門性向上