1級キャリアコンサルタント技能士が作成した最新のe-ラーニング


条件分岐(conditional branch) 型e-ラーニングシステム

e_career_01

キャリア・コンサルティングをおこなう場合、コンサルタントの質問内容や仕方によってコンサルティングの流れが変化してしまうことを注意しなければなりません。

キャリア・コンサルタント(以下CCと記す)としてクライエント(以下CLと記す)の相談したいことはどんなことで、課題は何なのかを明確にして、それをCLと共有化することが重要となります。
課題を明確化するために、CLとの間に信頼関係を構築する必要があり、傾聴などにより関係構築していくことになります。これは、CLが安心して自分と向き合う事ができなければ、自分の課題と対峙できないからです。
課題がお互いの間ではっきりしたら、どのような状態になることがゴールなのか、何を目指したいのかをCLと共有化して、課題解決にむけての方策を一緒に検討していく。
すなわち関係構築→課題の把握と共有化→目標設定と具体的方策の検討という流れが必要なのです。

キャリア・コンサルティングをおこなううえで、この全体のプロセスをマネジメントしていくことが重要です。ただ、CLに寄り添ってどの方向にいくかわからないのでは、課題解決はできません。しかし、先に示したとおりコンサルタントの質問内容や仕方によって、 コンサルティングの流れや解決の方向が変化してしまうことは否定できません。

このため、この学習ビデオでは、初回面談で複数の想定されたコンサルティングプロセスを、学習者の選択により枝分かれしていき、最終段階では18通りの終了までの流れを用意していまし。
ただし、あくまでも学習用に想定された内容であり、実際のコンサルティングにおいては、ビデオで示したものと同じようにはいかない。目の前のCLを尊重し、向き合っていくことを忘れないことが重要です。
ポイントとなる質問例を以下の3つの設問階層で示している。
● 設問階層1は関係構築
● 設問階層2は問題の把握
● 設問階層3は目標設定と具体的方策
それぞれCCの質問によってコンサルティングの方向性が変化していく流れが想定されて18通りのコンサルティングプロセスを設定している。